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高齢者への交通安全指導のポイント

高齢化社会が進み、交通事故により多くの高齢者の方が尊い命を亡くされています。

岡山県交通安全協会では、高齢者の交通事故を防止するために、以下のような点に注意して指導に取り組んでいます。

1 高齢者の交通行動の特徴

(1) 体力の衰え

歩く速度が遅くなったり、身体の反応が遅れがちになります。そのため、道路の横断に時間がかかったり、また、危険を避けるためのとっさの行動が困難となります。

交通行動の特徴

(2) 視力聴力の衰え

視力や聴力の衰えに加えて、つまづきを避けるために足下に意識が集中するため、 周囲への注意が散漫になり、危険の発見が遅れがちになります。

(3) 平衡感覚の衰え

ふらつきなどにより、自転車走行が不安定になります。

(4) 身体的機能の低下

自分の身体的機能の低下に気づかず、無理をしてしまう傾向がみられます。

(5) 状況対応力

過去の経験を大切にするため、道路交通量の変化や、交通ルールの変更等の新しい状況に対応しにくくなります。

(6) 自動車の知識

運転経験のない人が多く、自動車に関する知識が少ないため、車社会に適応した行動をとるのが困難になってます。

2 高齢者交通安全5則を知ろう

高齢者交通安全5則とは?

まみむめも運動ともいわれる、高齢者の方のための意識強化の運動です。普段歩いているからと油断せず、車の動きに注意し、必ず止まって車が来ないことを確かめてから横断するなどの注意が必要です。 自分自身の安全は自分で守る、という自律的な意識をつけましょう。

高齢者交通安全5則
  • まつ。次の安全を待つ
  • みる。周囲の状況を見る
  • むりせず止まる。交差点などでは無理せず止まる。
  • めだつ。夜光反射材を着用して目立つ
  • もっと知る。自分の身体機能の変化をもっと知る

3 高齢者の方への指導ポイント

(1) 道路を歩くとき

  • 道路を横断するときは、遠回りになっても必ず横断歩道を渡る。
    (高齢者の死亡事故で多いのは、道路横断中の事故)
  • やむを得ず横断歩道の無いところを渡るときは、直角に渡る。
    (斜めに横断すると、車道の横断距離・時間とも長くなり危険である)
  • 夜間、ドライバーからは歩行者が大変見えにくいため、夜間外出の時には、夜光反射材用品等を必ず着用して、ドライバーに自分の存在をしっかりアピールする。
  • 歩道があれば歩道を歩き、なければ右側を歩く。また、道路を横断するときは、車が来ていたら渡らない、そして横断中は下を見ずに左右を見ながら渡る。
  • 道路交通量は昼間の方が多いが、視界がよいために歩行者、車両とも油断が生じやすい。夜間以上に注意を払う必要がある。

(2) 自転車・バイクに乗るとき

  • 信号機のない交差点や見通しの悪い十字路など、危険な場所では必ず一時停止をして、左右の安全を確認してから進む。
  • 夕方・夜間は、夜光反射材等を着用するとともに、ライトを必ず点ける。
  • 急な進路変更は、できる限りしない。

(3) 自動車を運転するとき

  • 高齢ドライバーの中には、身体機能の衰えに気づかず、危険な運転を行っている場合もあるため、運転適性検査などを受検し、自分の運転特性を理解する。
  • 体調のすぐれない日は、自動車に限らず車両の運転をしない。
  • 自動車に乗ったら、シートベルトを必ず着用する。
  • 高齢運転者標識を積極的に表示し、自分の存在を知らせるようにする。

(4) 電動車いすに乗るとき

  • 電道車いすは、道路交通法では「歩行者」とされているので、歩行者としての交通ルールを守る。
  • 歩道がある道路では、必ず歩道を通行する。歩道がない道路では、道路の右側を通行する。
  • 運転に慣れないうちは、公園などの安全な広い場所で十分練習する。
  • バッテリー切れを防ぐため、こまめに充電する習慣をつける。
  • 夜間や雨の日は、利用を控える。

4 高齢者指導の心構え

交通安全協会では高齢者の方への交通安全講習・指導をする際、以下のような点を心がけています。

高齢者の方への交通安全指導
  • 統計的な数字の羅列は避け、身近な事故事例等を取り上げる。
  • 重要な内容は、ゆっくり何回も繰り返し指導する。
  • 道路の横断や自転車の乗り方等の指導は、できるだけ参加・体験・実践型の実技指導により、自ら「納得」してもらう。
  • 「まだ若いものには負けない」といった高齢者の心理を理解し、いたずらに特別扱いするような指導は避ける。
高齢者の交通安全講習
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